坐骨神経痛の軽減報告
患者様の年代
50代
患者様の性別
男性
ご職業・生活スタイル
立ち仕事とデスクワークの両方があり、趣味で筋力トレーニングを行う習慣があります。特に臀部や下半身を中心としたトレーニングを行っていました。
状態の発生時期・きっかけ
約3年前から痛みを自覚するようになりました。初めは2時間ほど座ってパソコン作業を行い、立ち上がろうとした際に痛みが出たのがきっかけでした。その後、症状は出たり出なかったりを繰り返していましたが、筋力トレーニングで重りを使用した際、特に臀部や大腿後面を鍛えた時に鋭い痛みを感じるようになりました。徐々に痛みが出る頻度が増え、前屈動作や物を拾う動作で症状が出やすいことを自覚し、坐骨神経痛ではないかと感じるようになったとのことです。短時間の座位でも、座る場所によっては不快感が出る状態でした。
日常で何ができなくて困っていたか?
靴下を履く動作に強い負担を感じ、長時間の歩行が難しい状態でした。歩行時間は明確ではありませんが、おおよそ30分前後でつらさが出るとのことでした。また、筋力トレーニングを思うように行えず、特にスクワットなどの動作では痛みが強く出ることがありました。仕事中も長時間座っていると痛みが出るため、こまめに立ち上がる必要があり、作業効率の低下を感じていました。
どのような施術を行ったか?
まず、指圧により股関節周囲の血流を促し、仙骨周辺への負担が和らぐよう対応しました。検査の結果、梨状筋の関与が考えられたため、しびれがみられるデルマトーム上や梨状筋の停止部、外旋六筋を中心に鍼施術を行いました。あわせて、梨状筋および坐骨神経周囲への鍼通電を行い、ピコリナのバーストモード200Hz、周波数1.0で約15分の置鍼を実施しました。さらに、骨盤内への血流促進を目的として腸腰靭帯への鍼施術を行い、ハムストリングスや臀部に対しては短時間のストレッチを取り入れました。ストレッチ時には呼吸を意識し、息を吐くタイミングで筋膜の緊張が和らぐよう配慮しました。
施術のポイント・解説
まず末梢神経から仙骨神経叢にかけての滑走性を高めることを目的に、鍼施術で神経周囲への刺激を行いました。神経周辺の滞りが和らいだ状態で通電を行い、筋肉への血流量を高めながら動きを引き出し、坐骨神経に関与する深層筋へのアプローチを行いました。その後、ストレッチなどの運動療法を組み合わせることで柔軟性の向上を図り、筋線維が柔らかくなることで坐骨神経周囲の筋膜に余裕を持たせ、神経の通り道を確保することを目指しました。また、鍼施術以外の手技やツールを活用することで、幅広い対応ができるよう工夫しています。
通院頻度・期間の目安
初期の痛みが強い時期は、週3回の通院を約3週間行いました。その後、状態に応じて週2回、週1回へと通院頻度を調整し、約2か月を目安に継続しました。鍼施術は回数券を利用し、ストレッチについては特に伸ばす部位を共有したうえで、1回につき4〜5回の呼吸を目安に行っていただきました。
施術後の変化・現在の状態
初回の施術後に痛みが約半分程度に軽くなり、4日後に一時的に痛みが戻ったため再度来院されました。2回目の施術後には軽減がみられる日が増え、4回目の施術時には痛みが出にくい時間が長くなりました。その結果、強い痛みが出ることが減り、仕事への支障も徐々に少なくなっていきました。約3週間後には、同じ姿勢で臀部を圧迫し続けなければ症状が出にくい状態となり、ストレッチを3か月継続した頃には落ち着いた状態が維持されていました。
患者様からの喜びの声
繁忙期の営業業務で忙しい時期に坐骨神経痛のつらさが重なり、仕事が大変でしたが、施術を受けることで仕事に支障が出にくくなり安心しました。鍼は少し刺激を感じましたが、その後は身体が軽くなる感覚がありました。ストレッチは最初はつらかったものの、徐々に可動域が広がるのを実感でき、趣味のサッカーでも動きやすさを感じています。
担当者からの結び・アドバイス
腰への負担が大きくなりやすい行動には注意が必要です。重い物を持ち上げる際は、前かがみを避け、膝を曲げて身体に近づけて持ち上げるよう心がけましょう。また、座り続けや立ち続けの姿勢は血流を妨げやすいため、1時間に1回を目安に立ち上がり、軽く身体を動かすことが大切です。痛みが強い時期は無理なストレッチや激しい運動を控え、専門家の指導のもと、無理のない範囲で身体を動かすようにしてください。さらに、身体を冷やさないことや、必要以上に安静にし過ぎないことも、状態の安定に役立つと考えられます。